近年人気を見せている車中泊。これから車中泊を始めてみたいという人も多いのではないでしょうか?今回は車中泊を始めて約1年が経過した筆者が感じた、エクストレイルt31のおすすめポイントや少し気になる点を、車中泊シーンと合わせて一挙に紹介!これから車中泊を始めてみたい人や、車中泊をもっと快適に楽しみたいという人は必見です!
日産エクストレイルt31ってどんな車? SUVを代表する人気車種であるエクストレイルについて

エクストレイルt31での車中泊についてお話しする前に、簡単にエクストレイルの紹介をします。
現在新車として発売されているエクストレイルは3代目で、t32という型になります。
私の愛車であるエクストレイルt31は2代目のエクストレイルで、1つ前の型です。
エクストレイルt31は2007年~2015年まで販売された旧型のエクストレイルですが、直線的で四角いボディがアウトドアシーンに馴染みカッコ良く、中古車市場では現在も人気が高い車種だとのこと。
もちろん新型のエクストレイルがカッコ良くないというわけではなく、直線基調から丸みを帯びたボディデザインへと変化し、現代的でスタイリッシュな外観となっています。
『X-TRAIL』の名前の由来
「X」:X-trem(extreme)sports(スノーボード、スケートボードなど、若者に人気のスポーツ)のX。
「TRAIL」:足跡、オフロード、荒れた道。
これら2つの言葉をかけ合わせた、4×4のイメージとしての造語が『X-TRAIL』だそうです。
エクストレイルt31は車中泊にピッタリの車! 車中泊にエクストレイルt31をおすすめする理由5つ
エクストレイルt31が車中泊におすすめの理由①:荷台がフルフラットになる

エクストレイルt31が車中泊に向いている理由の1つ目が、荷台がフルフラットになること。
荷台がフルフラットになるのって普通じゃないの?と思う人もいるかもしれません。
新型のエクストレイルt32もフルフラットにはなりますが、実は後部座席を倒した部分はやや傾斜があるのです。
エクストレイルt31には傾斜は無く、正真正銘のフルフラットです。
車中泊では多少の傾斜が気になってしまう人も多いので、エクストレイルt31のように完全に平らになる荷台は重宝しますよ。
エクストレイルt31が車中泊におすすめの理由②:荷台が広く積載量がたっぷり

エクストレイルt31が車中泊におすすめの理由の2つ目が、余裕たっぷりの積載量。
後部座席を倒せば横幅1100mm、奥行1742mmと、大型のキャンプギアも積める余裕の広さです。
グループでのキャンプで、食材や荷物を積む係になっても安心ですね。
また、ラゲッジボード(荷台の床部分)の下は収納スペースとなっています。

筆者はラゲッジボードの下にサンシェードや車用網戸などを収納しています。
収納スペースがたっぷりあるのは嬉しいですよね!
エクストレイルt31が車中泊におすすめの理由③:高い走行性能で悪路や雪道も安心

エクストレイルt31が車中泊におすすめの理由3つ目は、高い走行性能。
4輪駆動車でなければ入れないエリアがあったり、冬場のキャンプでは雪道を移動しなければならなかったり、キャンプでは車の走行性能に左右される場面もありますよね。
エクストレイルt31であればそんな場面でも安心して運転できます。
エクストレイルt31が車中泊におすすめの理由④:汚れに強い車内

エクストレイルt31が車中泊におすすめの理由の4つ目は、車内が汚れに強いことです。
シートの素材は防水になっており、ダイビングスーツと同等の防水性能があるとのこと。
そのため汚れてしまっても、拭くだけで簡単にキレイにできます。
急な雨で濡れてしまったキャンプギアも、安心して車内に避難させられますね。
また、ラゲッジボードは取り外して丸洗いができる仕様になっています。
そのため泥や雪がついた荷物でも気にせず積んでも大丈夫!
キャンプではどうしても車内の汚れが気になってしまいますよね。
エクストレイルt31であれば、汚れもあまり気にせずキャンプを楽しめるので、車中泊キャンプにピッタリの車と言えるでしょう!
エクストレイルt31が車中泊におすすめの理由⑤:ラゲッジフックがとっても便利

エクストレイルt31が車中泊におすすめの理由の最後は『ラゲッジフック』と呼ばれる室内装備です。
ラゲッジフックとは、エクストレイルt31の車内に数ヶ所設置されている、荷物を引っ掛けたり、ひもを通して荷物を固定したりする室内装備。
S字フックやハンガーを使えば、ラゲッジフックにLEDランタンや上着などを引っ掛けることができます。
私が車中泊をするときには、車内灯としてのLEDランタンを引っ掛けることが多いです!
狭いスペースを有効活用することは快適に車中泊を過ごすポイントの1つ。
エクストレイルt31は、車内装備も充実していて使い勝手の良い車です!
エクストレイルt31での車中泊をする方法! 筆者おすすめのシートアレンジもご紹介
荷台をフルフラットにする

エクストレイルt31での車中泊は、最初に荷台をフルフラットにします。
エクストレイルt31の場合は後部座席のヘッドレストを外し、シートの座面部分を引き上げ、背もたれを折りたためばフルフラットにできます。
フルフラットにする最中は荷台に積んでいた荷物をどかす手間がありますよね。
エクストレイルt31であれば運転席や荷台の後方部分が広いため、荷物を積んだままでもスムースに作業できますよ。
LEDランタンを設置する

続いてはLEDランタンを取り付けます。
車内灯ではダメなの?と思う人もいるかもしれませんが、車中泊の場合は必ずLEDランタンを用意してください。
車内灯を点けっぱなしにしてしまうと車のバッテリーが上がり、翌朝にはエンジンがかからなくなる可能性が。
また、車内で火を使うことは安全面を考慮するとおすすめできません。
そのためオイルランタンやガスランタンではなく、LEDランタンを用意しましょう。
私が使用しているLEDランタンは2種類。
1つ目はバルミューダの『The LANTERN』。
オシャレなデザインだけでなく、高い防塵・防水機能でアウトドアでも安心して使えるのが魅力のLEDランタンです。

2つ目はルーメナーの『ルーメナー2』。
圧倒的な明るさで人気のルーメナーシリーズにおいて、もっともアウトドア向けなLEDランタンがルーメナー2です。
防塵・防水機能はThe LANTERNよりも高く、雨の日や風が強い日でもメインランタンとしてしっかり活躍してくれるタフなLEDランタンです。

サンシェードを取り付ける

LEDランタンを用意したら、窓にサンシェードを取り付けていきます。
サンシェードは車中泊でとても重要なグッズです。
夏は日差しによる気温上昇を、冬は窓からの冷気をサンシェードがやわらげてくれます。
私は体験したことはありませんが、サンシェードなしで車中泊をしていたところ、窓から知らない人に覗かれた…という怖い話を聞いたことはあります。
サンシェードはプライバシー対策でも必須と言えるでしょう。
私が使用しているサンシェードは、趣味職人の『プライバシーサンシェード』。
車種に合わせた裁断がされているので、窓にピッタリフィットするサンシェードです。
吸盤で窓に取り付けるだけなので誰でも簡単に使用でき、車中泊初心者の人にもおすすめですよ。

マットレスと寝袋を用意

サンシェードの取り付けが完了したら、最後にマットレスと寝袋を用意します。
私が考える車中泊用のマットレスを選ぶ基準は
・厚さ
・断熱性(R値)
・広げた時のサイズ
の3つ。
厚さについてですが、車中泊であれば多少かさばっても、寝心地が良い厚手のものを選ぶことをおすすめします。
続いて断熱性(R値)について。
R値とはマットレスの断熱性を示す値で、マットレスには必ず記載されています。
寒さが苦手な人や冬場の車中泊を考えている人は、R値が高めのマットレスを選ぶのがポイントです。
最後にサイズについてですが、車に収まるサイズであることは大前提。
エクストレイルt31のようなSUVのように荷台が広い場合は、大きめのマットレスで広々と寝床を確保するのも良いでしょう。
ご自身の体格と車のサイズに合わせたマットレスを選んでくださいね。
私が愛用しているサーマレストの『ベースキャンプ』は、厚さ5cmで寝心地は快適。
R値は6.0と断熱性が高く、オールシーズン使えるマットレスです。
サイズがやや大きめなので軽自動車には向きませんが、エクストレイルt31などのSUVや、大型のバンであればおすすめのマットレスです!

続いては寝袋。
寝袋を選ぶポイントとしては、「どの時期に車中泊キャンプをするか」が重要です。
夏用や3シーズン用、冬用などがありますが、冬にも車中泊をする予定がある場合は冬用を1つ持っておけば良いと思います。
冬用があれば、夏場は寝袋を広げて掛け布団のように使うこともできますし、私は寝袋を使わず、自宅からタオルケットを持参しています。
私が愛用しているのはモンベルの「ダウンハガー650 #0」。
モンベルのダウン素材の寝袋の中では最も安価なシリーズが「ダウンハガー650」です。
安価な分、収納時に若干かさばりますが、車移動であれば問題ありません。
冬の車中泊を想定している場合、モンベルの寝袋の#0や#1など、冬用のものを選ぶと良いでしょう。
マットレスや寝袋についての詳しい選び方はこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください!

私が車中泊するときのシートアレンジの紹介

最後に私がエクストレイルt31で車中泊するときのシートアレンジをご紹介します!
私はフルフラットにはせず、右側の後部座席はシートをそのままにしています。
フルフラットにすると、後部座席のドアからの出入りでは地面までの距離が高く乗り降りがやや大変に。
また、運転席側から出入りしようとすると、荷台から運転席への移動が窮屈で、体格が大きい人には難しくなります。

写真のように右側の後部座席を出入り専用口としておけば、出入りがスムースに行えますよ!
いろいろな方法を試した結果、私は写真のようなシートアレンジとなりました。
自分にとって快適な車内環境を考える時間も、車中泊の醍醐味で楽しいですよ!
車中泊に必要なグッズについて
車中泊に必要なグッズは下の記事にまとめてありますので、参考にしてみてください!

エクストレイルt31での車中泊をより快適に! 筆者おすすめのシーン別おすすめグッズ4選
虫が苦手な人は持っておいた方が良い『車用網戸』

虫が苦手な人は持っておいた方が良いグッズが『車用網戸』。
夏場の車内は蒸し暑くなるため暑さ対策が必要ですが、窓を開けていると虫が入ってきて眠れません。
そんなときに車用網戸があれば、換気をしつつ虫対策にもなるのでとても便利です!
標高が高いキャンプ場など夏場でも夜間涼しくなる場所では、網戸で換気をするだけでも涼を取れることも。
バックドア用の網戸もおすすめです。

ファスナー付きの網戸を選べば、荷物を取り出すときにバックドアを開け閉めする必要が無くとってもスムース。
バックドアを開けっぱなしにしていても虫が入ることが少なく安心です!
また、車内で過ごすデイキャンプのときにも、バックドア用網戸があれば虫を気にすることなく開放的な気分を味わえますよ。
私は虫がとても苦手なので、フロント・リア兼用とバックドア用、どちらも揃えています!
フロント・リア兼用⇓

バックドア用⇓

真夏や真冬はポータブル電源が1台あると安心

車中泊のときには、ポータブル電源を1台持っておくと快適度がとても増します。
車中泊中は車のエンジンを切らないといけないため、車のエアコンは使えません。
しかしポータブル電源があれば、夏場はサーキュレータ、冬場は電気毛布など、季節に合わせた電化製品を使用することができます!
これらの電化製品が使えるかどうかは、車中泊の快適度に大きく関わります。
私が使用しているポータブル電源は、Jackeryのポータブル電源700です。
Jackery700は容量が700Whと大容量なので、真冬の車中泊で電気毛布を使いながらスマホやパソコンの充電をしても、朝まで十分にもちます。
また、定格出力500Wなので、消費電力が多い製品でも使いやすいのでおすすめです!
ポータブル電源は防災用品としても役立つので、1台持っておいて損はないと思いますよ。

車内で料理したい人におすすめ! 火を使わず安全に料理ができる『トラベルマルチクッカー』

車中泊のときに車内で料理をしたい人におすすめのグッズが、ヤザワコーポレーションの『トラベルマルチクッカー』。
車内で料理をする場合、火を使うのは安全面を考慮するとおすすめできません。
トラベルマルチクッカーは電熱式の調理器具なので、ポータブル電源さえあれば安全に料理ができます!
トラベルマルチクッカーは火を使わないので、道の駅や公共駐車場など、火気厳禁の場所での料理も可能です。

真冬の車中泊には必須の『電気毛布』

真冬の車中泊での底冷えは想像以上。
せっかくの楽しい車中泊が、寒さで眠れないとツラいですよね。
そんなときに電気毛布があれば、しっかりと寒さをしのげます。
電気毛布には掛ける用、敷く用、掛け敷兼用があります。
掛ける用は薄手で羽織りやすく持ち運びに便利ですが、敷いてしまうと身体の重さや摩擦で配線が故障してしまう可能性があります。
敷く用は身体の重さがかかる前提で作られているので厚手で丈夫ですが、持ち運びにはやや不便。
掛け敷兼用は両者の中間ですので、車中泊に丁度良い電気毛布だと感じています。
私はニトリの掛け敷兼用電気毛布を使用しています。
ニトリの掛け敷兼用電気毛布はとてもおすすめなのですが、残念ながら生産が終了してしまったようです…。
ニトリ以外でも様々な電気毛布があるので、ご自身の好みに合わせて選んでみてくださいね。
エクストレイルt31での車中泊をするときの気になるポイント
エクストレイルt31の気になるポイント①:天井がやや低い

気になるポイントの1つ目は天井があまり高くないこと。
エクストレイルt31の荷室の高さは884mmなので積載スペースとしては十分な高さですが、車内で過ごすとなると少し窮屈に感じます。
私の身長は176cmですが、車内で過ごすときには頭が天井につき、やや背中を丸めた状態になります。
体格が大きい人や車内でも広々と過ごしたい人は、大きめのバンなど天井の高さが十分に確保できる車が良いかもしれません。
エクストレイルt31の気になるポイント②:ラゲッジボードの耐荷重は80kg

気になるポイントの2つ目は、ラゲッジボードの耐荷重です。
荷台の床部分であるラゲッジボードは外して丸洗いできてとても便利ですが、荷重の制限が気になる場面も。
重たい荷物を積むときや2名で車中泊をするときなどは、荷重が80kgを超えないかどうか確認が必要です。
車中泊好きにとっては車も立派なキャンプギア エクストレイルt31は車中泊初心者でも快適に過ごせる優秀な車です

今回はエクストレイルt31での車中泊についてお伝えしました。
いろいろなキャンプギアがありますが、車中泊をする人にとっては車も立派なキャンプギア!
エクストレイルt31に限らず、ご自身の愛車で快適な環境を作って、車中泊キャンプを楽しんでくださいね!
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