
晴れた夏の日にドライブをして、気ままに車中泊…なんだか楽しそうですよね!ここ数年は車中泊ブームもあり、夏でも車中泊を楽しんでいる人が増えているようです。しかし、夏の車内温度は上昇しやすく、車中泊するためには十分な対策が必要。今回、車中泊が趣味の私が、実際に使用している道具を紹介しつつ、夏の車中泊を快適に過ごすための方法をお伝えします!
夏の車中泊は暑さ対策が鍵! 必須の道具や心掛けるべきこと
夏の車中泊の暑さ対策【1】扇風機やサーキュレーターは必須のアイテム

暑さ対策に必須のアイテムとしてまず挙げられるのが、『扇風機』や『サーキュレーター』。
夏に車中泊をする場合、必ず持っておきたいグッズです。
扇風機
扇風機は「人が涼をとるための風を起こす」もの。
扇風機の風はやわらかいため、人が直接当たることで涼しさを感じられる。
サーキュレーター
サーキュレーターは「空気を循環させる風を起こす」もの。
サーキュレーターの風は直線的で、遠くまで届くことが特徴。開けた窓に向けて風送ることで、室内のこもった空気を循環させることができる。
夏の車内は暑い空気がこもりがち。
扇風機やサーキュレーターで空気の流れを作っておけば、車内に空気がこもらず、暑さがやわらぎます。
「車のエアコンをつけておけば良いんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、一晩中車のエアコンをつけっぱなしにしておくと、バッテリーが上がってしまい、翌朝出発しようと思ったときにはエンジンがかからないなんてことも。
そんな事態を避けるために、扇風機やサーキュレーターを用意して、涼をとりましょう。
扇風機やサーキュレーターを購入するときのポイントは「車に合ったサイズのものを選ぶ」ということ。
スペースが限られた車内では、大きすぎる扇風機では寝る場所を十分に確保できなかったり、天井が低い車ではそもそも扇風機が入らなかったりする可能性も。
そのため、愛車のサイズに合わせたコンパクトなものを用意しましょう。
私が使っているサーキュレーターは、BALMUDA(バルミューダ)の『GreenFan C2』。
バルミューダのサーキュレーターの中では最もコンパクトで、SUVの車内であれば十分に使える大きさです。
別売りのバッテリーをつければ、最長で22時間連続での使用が可能。
一晩だけの車中泊であれば問題ない容量ですし、ポータブル電源を用意する必要もなくなります!
オシャレなデザインが特徴的なので、自宅と車中泊で兼用したい人には特におすすめです。
もう少しコンパクトなものが良いという人には、マキタの扇風機『充電式ファン CF102DZ』がおすすめ。
重量1.3kgと軽量で、コンパクトな作りの扇風機です。
そのため、軽自動車など小さめの車でも、余裕をもって使用できます。
また、三脚に取り付けたり、フックで天井にぶら下げたりと、使い勝手の良さも嬉しいポイント。
18V6.0Ahのバッテリーと組み合わせれば、風力弱の場合、約21時間の連続運転が可能です。
バルミューダのGreenFan C2と同様で、一晩の車中泊であれば安心して使えますよ。
夏の車中泊の暑さ対策【2】車用網戸で外の風を取り込む

扇風機やサーキュレーターとあわせて用意したいのが『車用網戸』です。
扇風機やサーキュレーターで空気を循環させると良いとお伝えしましたが、空気を循環させるには窓を開けておく必要があります。
しかし、窓を開けておくと蚊が入り込んできて、不快な思いをしてしまいますよね。
しかし、車用網戸を使用すればその心配はありません!
車用網戸は、ドアにかぶせるだけのタイプを選べば設営は簡単。
後部座席のドア2か所に網戸を装着し、窓に向かって扇風機やサーキュレーターの風を送れば、反対側の窓から風が入り空気が循環します。
暑さ対策と虫対策を同時に行える車用網戸は、夏の車中泊の必須アイテムと言っても良いでしょう!
フロント用網戸はこちら↓
リア用(後部座席用)はこちら↓
夏の車中泊の暑さ対策【3】サンシェードは日差しによる気温上昇をやわらげてくれる

夏の車中泊の暑さ対策には、サンシェードも持っておきたいグッズです。
車内の温度上昇の一番の原因は、日中や明け方の日差し。
JAFの検証によると、真夏の晴天時の車内の平均温度は51℃、ダッシュボードの最高温度は79℃にまで達したそう。
これに対しサンシェードを使用した場合、車内の平均温度は45℃、ダッシュボードの最高温度は52℃だったとのことです。
サンシェードは主に、夜眠るときに使うので、朝日が出てからの気温上昇をゆるやかにしてくれる効果があります!
また、暑さ対策ではありませんが、サンシェードはプライバシー対策としても有効。
私の友人には、サービスエリアで仮眠をとっているときに、見知らぬ人から覗かれたという怖い経験をした人も。
サンシェードはトラブル回避のためにも必須と言えるでしょう。
私が使用しているサンシェードは、趣味職人の『プライバシーサンシェード』です。
使用方法は簡単で、吸盤でシェードを窓に張り付けるだけ。
車種に合わせて作られていて、窓枠にシェードがピッタリと合うため、外からの光がほとんど入らず快適に過ごせます。
趣味職人では多くの車種に合わせた専用サンシェードを作成しているとのこと。
ご自身の車種に合うサンシェードを探してみてくださいね。
夏の車中泊の暑さ対策【4】寝苦しい夜には冷却シートが強い味方に
ここまで紹介した暑さ対策をしても、寝苦しくてなかなか寝付けない夜もあると思います。
そんなときのために、冷却シートを用意しておくことをおすすめします。
冷却シートをおでこや首に貼っておけば、寝苦しさがだいぶやわらぎます。
また、日中に屋外でバーベキューやアクティビティを楽しんだあとは、身体に熱がこもっていることも。
そんなときにも冷却シートは役立ちます。
そのため、冷却シートは真夏のキャンプには欠かせないアイテムと言っても良いかもしれませんね。
夏の車中泊の場所選びについて
夏の車中泊の場所選び【1】標高が高い場所を選ぶ

夏の車中泊の場所を決める場合、標高の高さは重要なポイントです。
標高が100m高くなると気温が0.6℃下がると言われています。
そのため、海岸近くの駐車場と、標高500mのキャンプでは、約3.0℃も気温が違うということになりますよね。
キャンプ場は、比較的標高が高い場所にあることが多いですよね。
そのため、真夏でも夜眠るときには、少し涼しいなと感じたことがある人も少なくないはず。
普段行くキャンプ場の標高を調べてみたり、標高が高いキャンプ場や道の駅を調べて訪れてみたりすると、夏の車中泊の楽しみが増えそうですよね。
夏の車中泊の場所選び【2】木陰や屋根がある場所を選ぶ

屋根がある駐車場や木陰を選ぶことも、夏の車中泊を快適に過ごすポイントです。
サンシェードを使ったからといって、日差しによる気温上昇を完璧に防げるわけではありません。
木陰や屋根がある場所で車中泊をすることで、車への直射日光を避け、朝日が出てからの車内温度上昇をゆるやかにできます。
暑さ対策のアイテムだけでなく、車中泊の場所も考慮して対策を行いましょう。

夏の車中泊では、グッズや場所選びにも快適に過ごすポイントがあります。
熱中症や脱水症状には気をつけたい

ここまで紹介した暑さ対策を行えば、夏の車中泊でもある程度は快適に過ごせます。
ただ、エアコンが効いた自宅と比べると暑くなるので、普段よりも多くの汗をかいている場合も。
そのため、脱水症状になる危険性が考えられます。
真夏に車中泊をする場合、手元には必ず飲み物を用意して、のどが乾いたらすぐに水分補給ができるよう、準備を整えておきましょう。
暑くてもエンジンは必ず切りましょう

安全面やマナーの観点から、車中泊中はエンジンを必ず切りましょう。
安全面では、エンジンをかけっぱなしにして長時間停車していると、車内に排気ガスがたまり、一酸化炭素中毒になる危険性が考えられます。
マナーの観点では、まずは大気汚染。
アイドリングを一晩中すると大量の排気ガスが空気中に排出されます。
また、キャンプ場や道の駅でエンジンをかけっぱなしにしていると、周囲に音が響き、迷惑が掛かります。
私は道の駅で車中泊をした際に、近くに止まっていたトラックがエンジンをつけっぱなしにしていたので、なかなか寝付けないという苦い経験をしました…。
以上のことから、車中泊のときにはエンジンを必ず切りましょう。
蚊などの虫対策も入念に

夏の車中泊では、蚊などの小さな虫への対策も必須です。
車のような狭い空間に蚊が侵入すると、耳元で何度も飛ぶ音がして不快な思いをしてしまいます。
また、車内で蚊取り線香を使うと空気がこもるし、電源がないと蚊取りマットは使えません。
そんなときにおすすめなのが『おすだけベープ』。
ワンプッシュタイプの虫よけです。
ワンプッシュで4.5畳~8畳の部屋で効果を発揮してくれる優れもの。
また、コンパクトでかさばらないのも嬉しいポイントです。
車中泊にピッタリの虫よけですね。
ナイトアロマの香りやロマンティックブーケの香りなど、種類が豊富なので、ご自分の好みに合った香りを選んでみてくださいね。
トイレの場所は要確認!

夏に限らず、車中泊では近くにトイレがあるかどうかはかなり重要。
夜中に目が覚めてトイレに行きたくなったとしても、徒歩圏内にトイレがなかったら絶望的な状況です…。
徒歩圏内にトイレがあったとしても、数分間蒸し暑い中を歩くと、車内に戻ったあとになかなか寝付けないということも。
そのため、可能な限り近くにトイレがある場所で車中泊することをおすすめします。
万が一トイレがない、または悪天候で屋外に出られない場合の備えとして、携帯用トイレを車に積んでおくという手段もあります。
私はまだ使ったことはありませんが、万が一の事態を想定して携帯用トイレを常備しています。
災害用品としても使用できるため、1つ持っておいても損はないと思いますよ。
夏に限らず必要な車中泊グッズについて
ここからは、季節に関係なくおすすめの車中泊グッズを一挙にご紹介!これから車中泊を始める人は、暑さ対策だけでなく、快適な車中泊のためのグッズも検討してみてくださいね。
基本の車中泊グッズを詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください!
車中泊に必要なグッズ【1】快適な睡眠にはマットレスは必須

快適な車中泊を過ごすために、一番大事なグッズが『マットレス』。
リクライニングをしたシートに座りながら寝るよりも、マットレスに横になり、足を伸ばして寝た方が、圧倒的に疲れが取れます。
私はサーマレストの『ベースキャンプ』というマットレスを愛用しています。
ベースキャンプは厚さが5cmで、中にはウレタンフォームが入っています。
そのため、床の固さを感じることなく、快適な睡眠をとることが可能。
車中泊用のマットレスを選ぶときには、車のシートを倒した時のスペース(長さ・幅)を計測した上で、自分の身長に合ったマットレスを選ぶと良いです。
厚さに関しては、車中泊だけで使用するならば、厚手で寝心地が良いものがおすすめ。
登山など、リュックに入れて持ち運ぶことも想定するならば、折りたたみ式のマットレスや、コンパクトに収納できるエアマットレスを選びましょう。
車中泊に必要なグッズ【2】車内でも安全に使えるLEDランタン

車中泊では、LEDランタンも必須アイテム。
夜にサンシェードを取り付けると、車内は真っ暗になります。
外灯のある場所で車中泊をする場合は、多少の光は入りますが、キャンプ場ではほとんど光が入ることはありません。
車内灯を付けっぱなしにしておくと、エアコンと同様でバッテリーが上がり翌朝には車を動かせなくなってしまいます。
そのため、車内を明るく照らすためのLEDランタンを用意しておきましょう。
ランタンを用意する場合、オイルランタン等では火を扱うことになるため、安全性を考えるとLEDランタンがおすすめ。
私は、バルミューダの『The Lantern(ザ・ランタン)』を使用しています。
オシャレなデザインに加え、防水・防塵機能はアウトドアに持ち出しても安心な設計となっています。
明るさはダイヤルでスムーズに変化させることができるので、車内での読書やゆっくりしたいときなど、シーンに合わせて使えるところもオススメです。
車中泊に必要なグッズ【3】寝袋やタオルケット

キャンプ用の寝袋があると、寝心地がさらに良くなり快適に過ごせます。
私は夏に車中泊をする場合、寝袋の中には入らず、掛け布団のように使っています。
標高が高いキャンプ場で車中泊をするときは、思っていたよりも気温が下がることもあるので、寝袋だと安心です。
また、気温がとても高い日や、道の駅などでの車中泊の場合、寝袋ではなく自宅で使用しているタオルケットを持っていく場合も。
ご自身が車中泊をする環境に合わせて、用意してみてくださいね。
車中泊に必要なグッズ【4】耳栓があると尚良い

車中泊をするとき、耳栓があるとさらに快適に過ごせます。
車中泊をする場所によっては、夜間でも車通りがあったり、アイドリングをしたまま停まっている車がいたりと、騒音に悩まされることも。
私の場合、道の駅で車中泊をしたときに、近くのトラックがアイドリングをしていて、数時間眠れなかった経験があります。
そんなときに耳栓があると、騒音の影響を少なくできるので、快適に眠りにつくことができますよ。
また、耳栓代わりに、アップルの『AirPods Pro』を使うのもおすすめ。

AirPods Proには『ノイズキャンセリング機能』がついており、遮音性の高さには驚かされます!
車の出入りが多い道の駅やサービスエリアでも、AirPods Proを使えば無音に近い状態で過ごせるので、朝まで快適に眠ることができます。
すでにAirPods Proをお持ちの人は、車中泊での耳栓代わりに使ってみてくださいね。
暑さ対策をしっかりして、夏でも車中泊を楽しんでくださいね。

今回は夏に車中泊をする時に必要な道具や、注意点についてご紹介しました。
夏の車中泊のポイントは暑さ対策。
対策をしっかりすれば、快適な車中泊を過ごせますよ。
ただし、無理は禁物。
熱中症や寝不足になると、思わぬ事故に遭遇してしまう危険性もあります。
体調第一で、夏の車中泊も楽しんでくださいね。
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